幼かったあの頃、何で音楽を聴いていましたか?
ラジカセ?MDコンポ?Dockコネクタ付コンポ?CDチェンジャー付コンポ?
...遡るは2007年、お台場ソニースタイルショールーム。当時はロケーションフリーやVAIO Type Uが展示されていた。
そんな中NET JUKEも展示されていた。
自分の記憶が正しければ第4世代のNET JUKE(NAS-D50HDとかその辺)。
当時コンポというコンポが自宅になく、強いて言えば2LDKの然程広くないリビングにあるPS3に取り込んで聴く程度のものだった。
その後に引っ越しのタイミングでヤマハのMCR-040を買ってもらった。Dockコネクタがついてるし、MP3 CDも読み込めるしかなり使い込んだ。
そんな昔の話はどうでもよくて、あの頃欲しかったけど高くて親父に断られたコンポ...
第5世代NET JUKEである。
当時は7万?とかした覚えがある。
某フリマアプリで9,800円。
相場より少し高めだったが、箱とAMループアンテナ以外は完品。
状態もかなり良く満足。商品説明にはなかったが前オーナーの音楽が初期化されていない状態で届いた。
HDD初期化してからセットアップしようかと思ったが、SUM41やZebrahead、レッチリ等自分が好きなロックバンドのCDがたくさん入っていた。
MP3やAAC、ATRACで取り込まれていたら初期化を考えたが、およそ170曲すべてがPCMで録音されていた。
Gracenoteのデータが古く、一部楽曲についてはアルバム情報がなかったが有線LANを繋ぎ、ひとつひとつ手作業でアルバムデータベースから当てた。
カタログ上では40,000曲取り込んで再生...なんて謡っているがATRAC 48kbps、4分/曲ってもんだから現実的ではないと言える。所詮160GBのHDD。
前オーナーの取り込んだ楽曲だけでも既に80GB前後使用していた記憶がある。
ここで話が前後するが、この機種を選んだポイントが
- NET JUKE最終モデルである
- USBポート経由でMTP転送が可能
- DSEE(本当はS-MASTERが欲しかった)
- NET JUKEのMDメカ部はとにかく壊れやすい
- HDDがこの世代だけSATA接続
である。特に最後のSATA接続というのが一番大きかった。インターフェイスなんて別にどうでもよくね?感は拭えないがMASTER/SLAVEが面倒、SATA→IDEの変換がメーカーによって相性があるっぽいという点でSATAの方が楽というのがありNAS-D500HDにした。システムはHDD内に格納されているらしく、HDDがクラッシュしたことを考えて先手必勝と言わずとも換装しておきたかった。
MDはほぼないし。欲を言えばNAS-M700HDの前面かっこいいし欲しいなぁと思うけど。
着弾翌日に職場で500GBのHDDを購入、先人の分解記事に倣って分解。
トップパネルの取り外しが実に億劫。さくさく分解していく。
早速顔を出したのがRealtekの🦀、サウンドチップかと思いきやデータシートを見る限りイーサネットコントローラらしい。100Base-T。
中央に見えるのがDTSとDolbyのロゴのある通りサウンドチップかな?思いっきりDSPって書いてあるし。
有力なデータシートが見つからなかったので知りません。
その左上に位置するのがCXD9871GG。中華系の大手通販サイト上だとリレー部品とあるが詳細不明。こちらもデータシートなし。
その右に位置するのがR5S70901BGV、ルネサスエレクトロニクス製のマイコン。
なんか異常になってる。
どうやらOEM向けのHDDらしい。
使用時間的にサーバー用途か?と思ってしまうほど。HDDコンポの宿命か...
Gpartedを使いパーティション拡張。
噂によるとUSB接続だと上手くいかないかもと言われていたがそんなことはなかった。HDDケースに挿してクローン等行ったが問題なかった。
USBメモリから取り込みが使えるので、ハイレゾ音源含むFLACファイルをFre:acを用いwav形式にダウンコンバート、ダウンサンプリング。
Mp3tagでRIFFからID3にタグ変更、そんなこんなで
ロスレス音源だけで5000曲突破。
遡ること半年前、小学2年生の頃から集めてきた音源が詰まったHDDを誤ってフォーマットしてしまった。その曲数14,000曲あまり。
手元のCDと購入したハイレゾ音源のみ復旧を行い1/3は取り戻した。
今更NET JUKEなんて...と思うが、12音解析でトーク部分と音楽部分を別けてくれるのでエアチェックに便利。おまかせチャンネルでその時の雰囲気で垂れ流すこともできるので本当に何かと便利。
RCA接続だがテレビやモニタに出力できるのが良い。製品仕様上小さな画面で操作しないと本当に何もできない。ベッドに寝っ転がりながら音楽...なんてことも画面が小さいので離れていると現実的ではない。そんな時はテレビの電源を入れ入力を切り替えればいいだけ。
PS3のCD情報取得はいつの間にか提供が終わっているし、ほぼ同時期発売の当機種も...とダメ元で去年暮発売のCD*1を挿入、なんとGracenoteの情報取得はまだ生きてた。
色々調べてみたらそもそもPS3はGracenoteじゃない*2んだね。SONYの事だしてっきりGracenoteかと思っていたがどうやら違うらしい。
あっ、AnyMusicは死んでます。無駄に存在感のあるボタンだけが残されました。
インターネットによる時計の自動同期も問題ないし、DLNAサーバー・クライアントとして利用できるのでまだまだ現役で使える。
音楽ストリーミングサービスで無尽蔵にブラウズする楽しみもあるが、音源を資産として持っておきたい私からすると今でも通用する面白いコンポだと思う。
CDが手元に資産として残っている人はiCloudミュージックライブラリやYouTube Musicのロッカー機能を使わず"コンポに貯める"という使い方に回帰してみてはいかがだろうか。
動作はサクサクとは言えない。
ファンクションの切り替え時に少し時間がかかる、コンポなのに音量調整が絶望的にもっさり等動作は少し改善の余地がありそうだが逆に動作以外正直文句はない。
CD部が壊れたら適当なIDE接続のCDドライブに換装できるらしい。
もうパソコンですよこれ。